「体力がいつまでもつか」、「高齢化で負担が心配」・・・雪かきも高齢化でより大変に
毎年雪国の人を悩ませる、雪かき・雪降ろし。
家族の高齢化により、人手が足りない家庭も増えているようです。
インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、「雪かき・雪下ろし」についてアンケートを行い、雪かき・雪降ろしの頻度・工夫していること・困っていることなどについてまとめました。
調査は2007年1月25日〜1月31日にかけて実施し、DIMSDRIVEモニター3,848人から回答を得ています。
今回の対象地域は下記の22道府県です。
調査対象地域は・・・
北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、栃木、群馬、新潟、富山、石川、
福井、 長野、岐阜、滋賀、兵庫、京都、鳥取、島根、山口、福岡
● 「暖房・防寒の光熱費は高い」・・・雪の地域に住む85.2%
● 1シーズンに11回以上、屋根の雪降ろし・・・秋田県では6.9%
● 雪降ろしは「足もとが滑りやすい」、「屋根から落ちそう」・・・足元の不安定さに困る人が多い
● 「体力がいつまでもつか」、「高齢化で負担が心配」・・・雪かきも高齢化でより大変に |
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〜「暖房・防寒の光熱費は高い」・・・雪の地域に住む85.2%〜
■自宅で使用している暖房器具・設備
自宅で使用している暖房器具、設備を尋ねたところ、67.6%が「エアコン」を所有しており、次いで「石油ファンヒーター」50.4%が半数を超えた。
以下、「こたつ」42.9%、「電気カーペット」38.7%、「石油ストーブ」32.1%、「ハロゲンヒーター・カーボンヒーター」23.9%と続いた。
「床暖房」については、温水式を所有している人は5.8%、電気式を所有している人は2.2%であった。
■冬場の、1ヶ月の光熱費
暖房器具・設備を使用している人に、“冬場の1ヶ月の光熱費”を尋ねた。
<電気代>
最も多かったのは「5,000〜10,000円未満」34.3%、次いで「10,000〜20,000円未満」33.0%と続いた。
41.2%が『月に1万円以上電気代がかかる』と回答し、『月に2万円以上』かかっている人も8.2%と1割弱に上っている。
県別でみると、『1万円以上』の回答が最も多かったのは「秋田県」54.0%、次いで「鳥取県」53.5%、「福井県」53.4%、「長野県」49.7%、「新潟県」49.2%と続いた。
<ガス代>
「5,000〜10,000円未満」が31.3%で最も多く回答された。 36.8%が『5千円未満』、と回答。
『1万円以上』と回答した人は16.6%で、電気代よりも割合は少なくなっている。
<灯油代>
約3割の29.2%が「3,000円未満」と回答し、電気代、ガス代に比べ、価格帯は低い。
『5千円未満』は44.7%だったのに対し、『1万円以上』は5.5%と僅かだった。
■光熱費は高い・・・
自宅の“暖房・防寒の為の光熱費”については、 「高いが、仕方が無いと思う」65.3%、「高くて納得がいかない」19.9%となり、『高い』と感じている人は85.2%に上った。
■光熱費節約の工夫いろいろ
“暖房・防寒の為の光熱費”について、節約の工夫を自由回答で尋ねたところ、「こまめにオン・オフ」、「厚着をする」、「設定温度を低くする」、「早く寝る」、「人がいる部屋だけ暖房をつける」、「エアコンを極力使わない」などの回答が多く挙げられた。
その他、「早く寝る」、「湯たんぽを使用」、「電気料金の安い深夜に蓄電しておく」などの回答が挙げられている。
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ご自宅で使用している暖房器具・設備はありますか。(複数回答)
全体ベース N=3848 |
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ご自宅の1ヶ月の光熱費はいくらぐらいですか。冬場の平均でお答えください。(単一回答)
暖房器具・設備を使用している人 N=3814 |
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ご自宅の、「暖房・防寒の光熱費」についてどう思いますか。(単一回答)
暖房器具・設備を使用している人 N=3814 |
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ご自宅で行っている、光熱費の「暖房・防寒の光熱費」を節約する工夫がありましたら教えてください。
(自由回答)
暖房器具・設備を使用している人 N=3814 |
<多かった回答>
小まめにオンオフ
厚着をして設定温度を低くする。
窓は出来るだけ締め切る。
窓ガラスと網戸の間に新聞紙を挟んでいる。
節約の電球に変える ゆたんぽ使用 夕飯を食べたら風呂に入りすぐに寝る。
使わない部屋には、暖房を入れない ひなたぼっこ スペース暖シートというものを買った。
オール電化住宅なので電気料の安い深夜に蓄電しておく。
厚地のカーテンをする。
エアコンは使わない。
・・・など |
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〜1シーズンに11回以上、屋根の雪降ろし・・・秋田県では6.9%〜
■1シーズンの、雪降ろしの回数
“ここ2〜3年で、冬場1シーズンに自宅の屋根の雪降ろしをした回数”を尋ねたところ、地域によってかなり差が出る結果となった。
雪降ろしをしている(1シーズンに1回以上)の割合が最も高かったのは青森県で51.2%と半数を超えた。
次いで山形県49.4%、秋田県42.5%、福井県41.4%、富山県34.3%と続いた。
北海道は28.4%と、3割に満たなかった。 また、福岡県は0.8%と僅かであった。
「かなり多い(11回以上)」の割合は青森県4.9%よりも秋田県6.9%が高いという結果であった。
■1シーズンの、雪かきの回数
“雪かきの回数”についても、地域によってかなり差が出る結果となった。
ここ2〜3年で雪かきをした(1シーズンに1回以上)の割合が最も高かったのは山形県と長野県で97.5%であった。次いで青森県93.9%、石川県92.6%、富山県92.5%、秋田県92.0%、岩手県91.7%と続き、90%以上に上った。
最も少ない福岡県は7.4%であった。
「かなり多い(1シーズン21回以上)」の割合は秋田県が最も多く54.0%、次いで山形県51.9%、青森県42.7%、北海道38.4%と続いている。
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冬場、ご自宅の雪かき・屋根の雪降ろしはどのぐらいしますか。ここ2〜3年の平均でお考えください。(単一回答)
全体ベース N=3848
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<雪降ろし>
<雪かき>
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〜雪降ろしの工夫は、「近所と協力してやる」、「溜めないこと」。一方で「ただひたすら降ろす!」という体力勝負の人も。〜
■屋根の素材
ここ2〜3年に雪降ろしをした人の家の屋根の素材は、「トタン」が40.8%と4割を占め、「和瓦」は23.2%で2割だった。
■雪おろしは家庭で?
誰が雪降ろしをしているかについては、「家庭で」が89.4%となった。
「業者などを利用」している人は4.4%である。
■雪おろしの道具
雪おろしに使用している道具については、「雪ハネ、ジョンパー」が最も多く50.4%だった。
次いで「金属スコップ」47.3%、「スノーカート、スノーダンプ」35.7%、「雪落とし棒」22.7%、「スノープッシャー、ラッセル、雪押し」8.6%と続いた。
「除雪機」を利用している人は2.1%と少数だった。
■雪おろしについての心配や困りごと
屋根の雪降しについて、心配なことや困っていることを尋ねたところ、「足もとが滑りやすい」が最も多く59.0%、「屋根から落ちそう」52.0%と続き、足元の不安定さに困っている人が多いことが伺える結果となった。
以下、「すぐにまた積もってしまう」30.5%、「屋根に上るのが困難」24.8%、「雪降ろしに時間がかかる」24.4%と続いた。
■雪降ろしの工夫いろいろ
雪降ろしの工夫については、「近所と協力してやる」、「溜めずに定期的にやる」という回答が多く挙げられた。
その他、「屋根にペンキを塗り滑りやすくする」、「天井裏に温風を送る」、「足場を作っておく」などが挙げられているが、一方で「工夫のしようが無い」、「ただひたすら降ろすだけ」という回答も多く、体力勝負の人も多いようだ。
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ご自宅の屋根の主な素材は何ですか。(単一回答)
ここ2〜3年に、ご自宅の「雪おろし」をした人 N=573 |
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屋根の雪降ろしは、誰が行っていますか。(複数回答)
ここ2〜3年に、ご自宅の「雪おろし」をした人 N=573 |
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屋根の雪降ろしには、どんな道具を使っていますか。(複数回答)
ご家庭で「雪おろし」をした人 N=512 |
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屋根の雪降ろしについて、心配なことや困っている事はなんですか。(複数回答)
ご家庭で「雪おろし」をした人 N=512 |
◆「その他」の自由回答より抜粋 |
アンテナなどをいためる
体がきつい
下に植えている植木類が折れてしまう。
家が大きく屋根の雪降ろしに業者を頼んで高額料金を払うことが一番の負担です。
屋根からおろしても、今度は、地面に落ちた雪を何とかしなくちゃいけない。二度手間。
・・・など |
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あなたが行っている、「雪降ろしの工夫」を教えてください。(自由回答)
ご家庭で「雪おろし」をした人 N=512 |
近所と協力してやる
屋根にペンキを塗り滑りやすくする
ためると大変なので、定期的にやる
きれいにとり過ぎないようにすることで、すべるのを防ぐ
大変ですが、なるべく楽しく、みんなで短時間で行うようにしています。
足場を作っておく
命綱を付ける
天井裏に温風を送って温度を上げて解かす
塩をまく
降ろした雪を壁沿いに山盛りにして次回屋根に登りやすくする
やわらかいうちに下ろす
工夫のしようがない。周囲の条件が悪い。
ただひたすら降ろすだけです。
ただかんばるだけ
とにかく一生懸命 ・・・など |
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〜「体力がいつまでもつか」、「高齢化で負担が心配」・・・雪かきも高齢化でより大変に〜
■雪かきは家庭で?
誰が雪かきをしているかについては、97.8%が「家庭で」と回答した。
「業者などを利用」している人は1.4%と僅かで、【雪降ろし】の4.4%よりも少ない。
■雪かきの道具
雪かきに使用している道具については、「雪ハネ、ジョンパー」61.7%、「金属スコップ」49.6%、「スノーカート、スノーダンプ」39.3%、と続いた。
上位3つは【雪降ろし】と同じグッズだったが、雪かきの4位は「竹ぼうきなど」15.7%で、【雪降ろし】の4位は「雪落とし棒」22.7%だった。
「除雪機」を利用している人は4.8%と少数だった。
■雪かきについての心配や困りごと
雪かきについて、心配なことや困っていることを尋ねたところ、「腰などを傷めやすい」が最も多く40.0%、僅差で「雪かきに時間がかかる」39.0%、「雪を捨てる場所が無い」37.2%、「すぐにまた積もってしまう」36.5%が続いた。
その他の自由回答では「舗装などを傷めやすい」、「アパートでは誰も雪かきをしない」などの他に、「体力がいつまで持つか」、「家族の高齢化」、「親が高齢の為、除雪の負担が心配」といった回答も挙げられている。
■雪かきの工夫いろいろ
自分で行っている雪かきの工夫については、「こまめに行う」、「固まる前に行う」などの回答が多かった。
その他、「除雪車が着ている時に行う」、「融雪剤を使用」、「排水溝に雪を捨てる」、「腰に負担のかからないスコップを使用している」などの回答が挙げられた。
また、「体力あるのみ」、「工夫のしようが無い」など、雪かきも体力勝負の人が多いようだ。
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雪かきは、誰が行っていますか。(複数回答)
ここ2〜3年に、ご自宅の「雪かき」をした人 N=2038 |
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どんな道具で雪かきをしていますか。(複数回答)
ご家庭で雪かきをしている人 N=1994 |
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雪かきについて、心配なことや困っている事はなんですか。(複数回答)
ご家庭で雪かきをしている人 N=1994 |
◆「その他」の自由回答より抜粋 |
体力がいつまで持つか
雪の下の鋪装などを傷めやすい
汗をかいたまま出掛けるので風邪をひく
家族の高齢化
アパートでは誰も雪かきをしない
親が高齢の為除雪の負担が心配
雪の投げる場所が少ないので山が高くなってしまう事 ・・・など |
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あなたが行っている、「雪かきの工夫」を教えてください。 (自由回答)
ご家庭で雪かきをしている人 N=1994 |
積もったら、かかさず雪かきをする。固まる前に。
こまめに行う
融雪剤を使用。
除雪車が来ているときに行う。
腰に負担のかからないスコップを使用している。
出来るだけしなくても良いように四駆を車を使用 排水溝に雪を捨てる
子供に「雪かき」をして遊んでもらう。自家用車は帰宅後に毎日シートで覆ってしまう。
どかした雪で子供が遊べるように滑り台を作る
体力あるのみ
工夫のしようが無い。
特にない。(逆に教えてもらいたい) ・・・など |
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