● 「節電」「エコ」「節約」・・・電力不足と自粛ムードを経て大きく変わった、街と人
● 1人暮らしは「誰かを求める気持ち」。 東日本と西日本では不安度の増加に差
● 「家族と過ごす時間」や「友人と過ごす時間」はそれほど変わっていない
東日本大震災が人々の心に強い影響を与えたのは言うまでもありません。
3月11日から、約1年が経とうとした今、当時と気持の変化はあったのでしょうか。
それはどんな変化でしょうか。
インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、震災から1年後の今について、意識調査を行いました。
「ライフスタイル・時間やお金の使い方の変化」「気持ち・コミュニケーションの変化」「価値観の変化」などについてまとめました。
調査は2012年2月10日(金)〜2月23日(木)にかけて実施し、
DIMSDRIVEモニター10,106人から回答を得ています。
今回、このような調査を行うにあたりまして、
「東日本大震災」で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りするとともに、
被災された方にも改めまして心よりのお見舞いを申し上げます。ご協力ありがとうございました。
● 「節電」「エコ」「節約」・・・電力不足と自粛ムードを経て大きく変わった、街と人
● 娯楽・嗜好品は減少傾向
● 「家族と過ごす時間」や「友人と過ごす時間」はそれほど変わっていない
● 気持ちの面で最も変化が大きかったのは「自然災害への不安」
● 1人暮らしは「誰かを求める気持ち」。 東日本と西日本では不安度の増加に差
● 「情報収集ツール」は2割に変化あり
● 「日本は必ず復興する!」 |
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■■「節電」「エコ」「節約」・・・電力不足と自粛ムードを経て大きく変わった、街と人■■
■ライフスタイル・時間やお金の使い方の変化
<増加>
東日本大震災の前後で最も大きな変化があったのは【節電への意識】で、62.1%の人が「増えた」と回答している。
【エコ意識】(50.7%)、【節約の意識】(47.2%)、【人と人とのつながりを意識する場面】(38.6%)、【食料や非常用グッズの備蓄】(33.3%)がそれに続く。
福島第一原子力発電所の事故が大きく報道されたことにより、
節電やエコへの意識が高まったことが見て取れる。
また、大災害がまたいつ来るか分からないという想いからか、節約してお金を蓄えたり、
食糧や非常用グッズを蓄えたりして、
「いざという時に備える」という人が増えたようだ。
<減少>
一方、東日本大震災の前よりも「減った」という回答が多かったのは【娯楽に充てる金額】(25.6%)で、
以下、【ファッション(衣料・アクセサリー等)に充てる額】(22.1%)、【交際費に充てる額】(22.1%)、【嗜好品(タバコやお酒など)の購入額】(14.9%)、【職場や友人との飲み会の頻度】(14.5%)と続く。
震災後の自粛ムードの中で、娯楽に充てる時間、飲み会の回数、交際費・ファッション・嗜好品に充てる額などを減らした人が多いと思われる。
そうして減らしたものが、一定数の人にとってはいまだに「減ったまま」の状態であることが分かった。
<かわらず>
意外に変化が少なかったのは【家族と過ごす時間】で、76.1%の人が「変わっていない」と回答している。
その他、【離れて住んでいる家族への連絡頻度】(79.5%)、【遠くに住んでいる友人への連絡頻度】(85.1%)、【友人と過ごす時間】(82.6%)なども「変わっていない」という回答が多数を占め、
多くの人にとって「身近な人との関わり」は以前とそれほど変わっていないことが分かった。
<被害の度合いによる意識の違い>
また、「震災によって被害を受けたがまだ完全に復旧されていない方」に絞って見てみると、
【娯楽に充てる金額】を「減らした」と回答された方が37.8%(全体では25.6%)、同じく【嗜好品(タバコやお酒など)の購入額】が24.5%(同14.9%)、【交際費に充てる金額】が33.0%(同22.1%)、【職場や友人との飲み会の頻度】が17.0%(同14.5%)、【ファッション(衣料・アクセサリー等)に充てる額】が38.7%(同22.1%)となっている。
身近に大きな被害を受けた方は、娯楽やし好品など、個人の選択によって増減できる出費は抑える傾向にあるようだ。
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東日本大震災からもうすぐ1年を迎えようとしている今、
震災前と比べてあなたご自身の生活や考え方に変化はありましたか。(単一回答)
全員 N=10,106 |
◆まだ完全には復旧されていない人については・・・ n=106 |
<参考:被害の度合い>
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■■1人暮らしは「誰かを求める気持ち」。 東日本と西日本では不安度の増加に差■■
■気持ち・コミュニケーションの変化
東日本大震災の後、気持ちの面で「増えた」という回答が最も多かったのが【自然災害への不安】で、64.4%の人が「増えた」と回答している。
以下、【日本の将来への不安】(62.0%)、【放射線・放射性物質への不安】(61.4%)、【景気後退への不安】(59.4%)、【ライフラインの脆弱性への不安】(57.0%)がそれに続く。
震災によって生じた身の回りの不便や、自分の将来への漠然とした不安よりも、 自然への恐怖や国家への不安(日本の将来への不安、景気後退への不安)の方が、多くの人の心により強く刻まれたことが分かる。
震災を機に、多くの人が「個人よりも国のことを案じるようになった」と言える。
<誰かを求める気持ち 全体と1人暮らしの違い>
一方で、「一緒にいてくれる誰かを求める気持ち」としては、
【「一緒に住む人がほしい」という気持ち】が「増えた」のは14.5%(「自分にはあてはまらない」の回答者を除く)で、【「恋人がほしい」という気持ち】(同13.4%)、【「結婚したい」という気持ち】(同12.0%)、【「ペットを飼いたい」という気持ち】(同9.7%)となっている。
しかし、これは一人暮らしの方だけで見ると大きく様子が変わる。
【「結婚したい」という気持ち】(52.4%)、【「一緒に住む人がほしい」という気持ち】(52.1%)、【「恋人がほしい」という気持ち】(49.6%)、【「ペットを飼いたい」という気持ち】(48.8%)となる。
一人暮らしの方にとっては、震災を機に「一緒にいてくれる人を求める気持ち」がとても強くなったことが見て取れる。
<地域別 不安度の違い>
地域別にみると、東北+北海道エリア、関東エリアについては、『不安度』の変化が大きい事が伺える。
特に【放射線・放射性物質への不安】は、最も不安度が上がった北海道+東北では67.0%、最も変化が少なかった中国・四国では54.2%と、13%もの開きがある。
ほか、東日本の人々は、西日本の人よりも【自分の将来への不安度】が上がった人が多かった。
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東日本大震災からもうすぐ1年を迎えようとしている今、
震災前と比べてあなたご自身の生活や考え方に変化はありましたか。(単一回答)
全員 N=10,106 |
◆1人暮らしについては・・・ n=1,452 |
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◆地域別では・・・ |
◆自分の将来への不安◆
◆放射線・放射性物質への不安◆
◆自然災害への不安◆
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■■「情報収集ツール」は2割に変化あり■■
■価値観の変化
価値観(自分が大事に思うモノや事柄)の震災後における変化としては、【情報収集に使うツール(テレビ・新聞・ツイッターなど)】が「変わった」という回答が最も多く、21.4%が「かなり変わった」または「少し変わった」と回答している。
以下、【時間の使い方】(21.2%)、【仕事に対する考え方】(20.9%=「自分にはあてはまらない」回答者を除く)、【自分の中で大事にしているもの】(19.9%)と続く。
情報収集ツールについては、今回の災害で電力等のインフラが被害を受けたことにより、通じなかった携帯電話の代替手段としてインターネットを見直したり、それまで情報収集を行っていたテレビなどの既存メディアでは欲しい情報を入手できない状況を経験したことで、別の手段を確立していった過程が浮かび上がってくる。
また、「時間の使い方」や「自分のなかで大事にしているもの」、「人とのつきあい方」など、個人の価値観に大きく関わることも震災後に「変わった」という意見がそれぞれ2割程度ずつあり、
【東日本大震災は人の価値観を変化させるほどの大災害だった】ということが改めてよく分かる。
<保険を見直す>
また、【生命保険やガン保険の契約や、内容の見直しなど】が「変わった」と回答したのは19.2%(「自分にはあてはまらない」回答者を除く)であり、
自分がいつ居なくなるかもしれない大災害を目の当たりにして、残された家族のためにできることを色々と考えていることが見て取れる。
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東日本大震災からもうすぐ1年を迎えようとしている今、
震災前と比べてあなたご自身の生活や考え方に変化はありましたか。(単一回答)
全員 N=10,106 |
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■■復興に向けての想いは「日本は必ず復興する!」■■
■復興に向けての想い
復興についての想いを尋ねた質問では、【日本はすぐに復興すると思う】が3.6%、【時間はかかると思うが、日本は必ず復興すると思う】が71.2%となった。
合わせて、全体の約75%の方々が【日本は必ず復興する!】という想いを持っていることが分かった。
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震災から「日本が復興する事」について、あなたの想いや感覚に近いものを選んでください。
(単一回答) 全員 N=10,106 |
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●その他の調査項目●
・日本が復興を成し遂げるためには何が必要だと思いますか。(自由回答)
・この1年間で、「物の見方・考え方」や「価値観」が変わったな・・・と感じる事柄(自由回答)
・将来の生活、日本全体の行く末について考えていることや不安に思っている事(自由回答)
男女・年代別、エリア別などのデータもございます。
自由回答のデータは有料となります。
●グラフ数値について●
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調査結果の引用について、クロス集計データ・生データ購入など、 お気軽にお問合せください。
インターワイヤード株式会社 DIMSDRIVE事務局(ディムスドライブ事務局)
TEL:03-5463-8256
mail: timely@dims.ne.jp |
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