● 喫煙者がタバコを吸いたいと思う場所・・・「自宅」に次いで多いのは「飲食店」 ● タバコをやめたいと思ったきっかけは「健康」・・・断トツ。
インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、「喫煙・禁煙」についてアンケートを行い、喫煙率、マナー違反、禁煙成功に関するエピソードなどについてまとめました。
調査は2018年6月20日〜7月10日にかけて実施し、DIMSDRIVEモニター3,893人から回答を得ています。
● 喫煙率は2割。喫煙経験率は5割。9年前より8%喫煙者が減少。 ● 喫煙者がタバコを吸いたいと思う場所・・・「自宅」に次いで多いのは「飲食店」 ● 禁煙する予定はない!・・・53.7% 喫煙者のほぼ半数。 ● 居酒屋・バー・コーヒーショップ・・・飲み物とともに喫煙したい? ● タバコで”リラックス”・”ストレス解消”などの効果を感じているのは女性の方が多い ● やめたいと思ったきっかけは「健康」・・・断トツ。 ● タバコの煙やニオイが気になる人、どこで吸おうが8割超え。 ● ポイ捨て・歩きタバコは論外。ベランダもやめてほしい・・・3割も。 ● 禁煙のきっかけは、孫のひと言、節約、病気・・・あとは自分の強い意志!
|
|
■今現在の喫煙状況
2009年の弊社調査での『喫煙率』は全体で27.6%だった。 9年経って、今現在は20.7%と減少傾向にある。 「吸っている(喫煙者)」と「以前は吸っていたが、今はやめた(元喫煙者)」を足した、”喫煙経験率”は、全体で48.9%と、2009年調査時の47.9%との差はほとんどなかった。
「以前は吸っていた」が全体で28.2%、2009年調査時は20.3%となり、この9年ほどで、約8%の人が”禁煙に成功した”と推測される。
( 出典:『喫煙・禁煙』に関するアンケート2009 https://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2010/100112/)
<男女別・性年代別>
男女で見てみると、”喫煙経験率”は男性62.9%、女性27.0%と、その差は35.9ptも開いている。
性年代別では、男性の”喫煙経験率”が年代に比例して増えていく。 女性は50代までは年代があがるにつれ増えているが、60代以上で減っている。
<配偶者の有無別・同居のお子様の有無別>
配偶者の有無や同居のお子様の有無などで比較してみたが、大きな差は見られない。
|
■タバコを吸いたい場所は?
喫煙者に”タバコを吸いたいと思う場所”を尋ねた。
多い順に、「自宅」74.8%、「飲食店」69.5%、「ホテル」44.2%、「職場(自席や共有スペースなど)」42.9%で、上位4項目は建物の中であった。 「自家用車」「新幹線・特急」など、乗り物は上位には入らなかった。
「自宅」で吸いたいのは当然であるが、次いで多い「飲食店」も7割程度の人が希望している。
東京都や千葉市など、飲食店の全面禁煙化などの話題になる昨今、喫煙者にはますます肩身の狭い時代になっていくようだ。
<男女別>
差が大きかったのは、「職場」で、男性が女性よりも22.7%も多い。 同じく「路上」は男性が女性を20.7%も上回っている。 一方、女性が男性をわずかながら上回ったのは「自宅(6.7pt)」、「飲食店(0.2pt)」だった。
|
■禁煙しますか?
喫煙者に”禁煙する意向があるか”を尋ねた。
「禁煙する予定(時期は決まっている)」はわずか5.6%、「いつか禁煙する予定(時期は未定)」が40.7%、「禁煙する予定はない」53.7%であった。
”禁煙意向率”は46.3%と、半数を切る結果だった。
<男女別>
男女別に見ても、差はほとんどなかった。
|
■タバコを吸いたい飲食店は?
Q2で喫煙したい場所に「飲食店」と回答した人に、具体的なお店を選んでもらった。
TOP3は・・・1位「居酒屋・バー」79.6%、2位「コーヒーショップ・カフェ」78.5%、3位「焼肉屋」58.1%。
様々な業態のお店がTOP3にランクイン。
お酒やお茶を飲むシーンでの喫煙を希望している人が8割近くとなった。
|
■タバコをやめたいと思わない理由
禁煙の予定がない人に、その理由を尋ねた。
「自分にとってのリラックスタイムだから」54.6%、「自分の生活スタイルだから」49.3%、「タバコを吸うと気分転換になるから」47.7%、「吸わないとストレスが溜まるから」38.7%の順。
<男女別>
男女の差が大きかったのは「自分にとってのリラックスタイムだから」で、男性49.6%、女性73.1%とその差は23.6ptだった。 次に差が大きかったのは「吸わないとストレスが溜まるから」で、男性36.0%、女性48.4%。 差は12.4ptだった。 「タバコを吸うと気分転換になるから」も7.7pt差で女性が上回っている。
リラックスやストレスといったキーワードから、女性はメンタルの安定にために吸っている傾向が伺える。
|
■タバコをやめたいと思ったきっかけ
タバコをやめたいと思ったきっかけを、元喫煙者と禁煙を予定している人に尋ねた。
「自分の健康のため」61.4%が圧倒的に多いという結果に。
次いで「タバコ代が高いから」37.4%、「喫煙可能な場所が減ってきたため(飲食店、路上など)」17.5%、
「配偶者・パートナーの健康のため」16.8%、「自分の口臭や煙のニオイが気になるから」15.1%など。
<男女別>
男性が女性を上回ったのは「配偶者・パートナーの健康のため(10.5pt差)」「自分の健康のため(8.3pt差)」など。
逆に、女性が男性を上回ったのは「自分の口臭や煙のニオイが気になるから(9.7pt差)」「タバコ代が高いから(5.4pt)」などであった。
男性は家族や自分の健康が、女性は自分のニオイやタバコ代が理由になっているようだ。
|
■場所によるタバコの煙やニオイへの感じ方
非喫煙者と元喫煙者に、場所別にタバコの煙やニオイへの気持ちを尋ねた。
選択肢は「我慢できない」「気になるけど我慢できる」「気にならない」の3択。
「我慢できない」と「気になるけど我慢できる」を足した、”気になる計”では、いずれの場所でも8割を超え、
「気にならない」人は11〜17%程度と、ほとんどの人が少なくとも気になっている、と考えた方がよさそう。
「我慢できない」が多かった順に、自家用車、飛行機、タクシー、新幹線と続いた。
いずれも65%以上が「我慢できない」とのこと。 共通して”乗り物”であった。
また、「気になるけど我慢できる」が多かった順に、路上、駅の構内・ホーム、飲食店、職場と続く。
いずれも喫煙スペースであれば・・・という条件が付きそうだ。
|
■やめてほしいマナー違反
タバコを吸う人のマナーでやめてほしいことを尋ねた。
「タバコのポイ捨て」84.4%、「歩きタバコ」82.8%、「禁煙の場所での喫煙」71.6%、「妊婦・子供のそばでの喫煙」64.8%、「ベランダや庭での喫煙」31.4%という結果に。
いずれも当たり前というようなマナーなので、値が高めなのは当然と言えるが、「ベランダや庭での喫煙」は、いわゆる”ホタル族”と呼ばれる、自宅の中で吸うことが許されない人たちの逃げ場なのだろうが、それについても3割がマナー違反でやめてほしいと感じている。
■飲食店に求めること
「禁煙のお店」53.0%、「完全分煙のお店(非喫煙場所にタバコの煙やニオイが流れ込まない状態)」32.1%であった。
<Q1喫煙・禁煙・非喫煙別>
喫煙・禁煙・非喫煙者別に見てみると、【喫煙者】では「完全分煙のお店」51.7%が最多。 「全席喫煙可のお店」は23.1%と、【喫煙者】の約4人に1人が全席で喫煙ができる環境を望んでいる。
【非喫煙者(元々吸っていない人)】は「禁煙のお店」が68.0%と7割。 「完全分煙のお店」は25.1%という結果に。
【元喫煙者(以前は吸っていたが、今はやめた)】は「禁煙のお店」が58.0%と【非喫煙者】に比べ10%ダウンするが、6割が望んでいる。 【元喫煙者】の意見は【非喫煙者】と似た傾向にあり、やめてしまえば"タバコはできるだけ遠ざけたい存在"ということだろうか。
|
■禁煙成功エピソード、秘訣など
禁煙に成功した人のエピソードでは”とにかく強い意志が大切”という回答が多かった。
また、禁煙を初めてから、吸わない日を1日また1日と増やしていく、という回答もおおかった。
孫に言われてやめたというエピソードなど、ほっこりするものや、病気になって入院したタイミングでやめた、など
数々のエピソードが集まった。
|
|
●グラフ数値について●
スペースの関係上、数値が表示されていない場合もございます。 気になるデータがあればお気軽にお問合せください。
|
●お問合せ先●
調査結果の引用について、クロス集計データ・生データ購入など、 お気軽にお問合せください。
インターワイヤード株式会社 DIMSDRIVE事務局(ディムスドライブ事務局) mail: timely@dims.ne.jp
|
|